スキンケアは洗うことから
目次
1《石鹸屋を始めたのは石鹸が苦手だったから》
2《石鹸の製法について》
3《クレンジング、洗顔などを選ぶときの注意点》
4《合成界面活性剤って何が悪いの?》
5《ナチュラルスキンケアにおすすめの本》
1、《石鹸屋を始めたのは石鹸が苦手だったから》
結論から言うとスキンケアで私が一番お金をかけた方がいいと思うのはクレンジングや洗顔です。
石鹸屋を始める前は石鹸の製法の違いも知らなくて
それでも肌がカサカサするのが嫌で市販のクレンジング剤は使わず洗顔もしていませんでした。
お化粧はしていたので化粧用のマカデミアオイルでクレンジングしてホットタオルをして
洗うことは終わりという感じです。体にはボディソープを使っていて体はいつも乾燥していました。
上に塗るのものも適当でフェイスマスクを長時間したり、
いいと言われている化粧水をひたすらつけたり美容オイルをたっぷり塗る。
しばらくすると乾燥するのでまた美容オイルを塗る。
そんな適当な間違ったスキンケアをしていても“肌きれいだね”と言われていたのは
今思うと洗浄力の強いクレンジングや洗顔をしていなかったからだと思います。
2、《石鹸の製法》
私たちが作っている石鹸の製法は一番時間のかかるコールドプロセス製法という製法で
30日~45日かけてようやく出来上がります。(気候や湿度によって異なるのでもっと日にちがかかることもあります。)
コールドプロセス製法はオリーブオイルやココナッツオイル、アボカドオイルなど
食用でも使われる植物油や、水、苛性ソーダが主な原料です。
(植物油は脂肪酸Naとも表示されています)
植物油は私たちの体にもともと持っている成分と近く、美容オイルなどにも使用されています。
コールドプロセス製法のほかの石鹸との圧倒的な違いはこの原料だと思います。
使う植物油によっても使い心地は全く変わってきますが肌の大事な成分を守って洗ってくれます。
肌の成分を守って洗うことで過剰なスキンケアが必要なくなります。
実際自社の石鹸で洗うようになってからボディークリームを買わなりました。
顔も一緒で洗顔後何も塗らないで過ごすこともあります。
◎肌の成分を残してあることがどれだけ大事か
人の皮膚は、汗(水)と皮脂(油)によって、天然のクリームと呼ばれる皮脂膜をつくり、外から有害なものが入ってこないように肌を守ってくれています。
この天然のクリームを落としすぎると雑菌が侵入しやすくなり、肌荒れなどにつながります。
乾燥肌、混合肌の方が落としすぎている肌質です。
正直洗わなければ乾燥もしません。※でも洗うことにも意味があります(別な記事で書きます)
3、《クレンジング、洗顔などを選ぶときの注意点》
~合成界面活性剤入りの成分に注意する~
合成界面活性剤は石油由来(例:ラウリル硫酸Na、スルホン酸Na、ラウレス硫酸Naなど)のものをいいます。
合成界面活性剤は様々なものに含まれています。
◎クレンジング
◎洗顔チューブ
◎シャンプー、コンディショナー
◎歯磨き粉
◎食器用洗剤
◎ファンデーション
◎洗濯洗剤
など
4、《合成界面活性剤って何が悪いの?》
・肌の保湿成分をほとんど洗い流してしまう。
(洗った後そんなに乾燥しなくてもいろんなものが添加されているので乾燥に気づきにくい)
・肌のバリア機能を低下させる
・肌や体内のたんぱく質を壊す
・肌が敏感になる、インナードライになる
・合成界面活性剤入りのクレンジングや洗顔はお化粧と一緒に大事な肌の成分(皮脂や美肌菌など)も落としてしまう。
・シリコンなどが入ったファンデーションなどを選ぶと石鹸で落とせないので洗浄力の強いクレンジングなどを選んで悪循環になります。
・合成界面活性剤の入った洗剤は川や海に流れた後も分解されにくいので環境汚染になっている。
・コンディショナーなどもシリコン入りのものを選ぶと髪や肌に残りやすく、おでこニキビや背中ニキビの原因になります。

5、《ナチュラルスキンケアにおすすめの本》
1、これでわかる!石けんと合成洗剤 50の疑問: あなたは何を使って洗っていますか?
オーガニックだと思って使っていても意外と違うものが多い。
身の回りの洗剤についてわかりやすく書いてあります。
本のタイトル通りの内容でどうして合成界面活性剤が悪いのか、おすすめのコスメも載っています。
MIMCという化粧品の会社が出しているのですがわたしはこちらのファンデーションを使っています。
この本は敏感肌の方や赤ちゃんが生まれる前に持っておきたい一冊。
とりあえず一冊買うならこの本がおすすめです。
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